シトルリンは比較的新しいサプリメントで、日本では2007年よりサプリメントの食品素材として認可されています。このような背景もあるせいか、責任ある機関の見解を拾ってみると、その効果についてはまだ明らかにできるだけのデータ量が揃っていないということになっているようです。
しかし、実際にはシトルリンに期待されている効果はアルギニン同様に一酸化窒素を生成する物質としての役割です。一酸化窒素は直接的にはアルギニンから生成されますが、そのアルギニンとシトルリンは体内で代謝サイクルを繰り返しています。つまり、アルギニンがシトルリンに変換されたり、その逆の代謝が行われたりしています。
シトルリンを製造している企業などの研究によると、両方の物質を経口摂取した場合、アルギニンは実際に一酸化窒素を生成する過程に至るまでの間にかなりの割合で別の物質に変換されてしまうことが分かっているようです。これに比べてシトルリンは余計な代謝が少なく、一酸化窒素を生成する過程の直前でアルギニンに変換されるため、要は直接アルギニンを摂取するよりも効率よく一酸化窒素を生成することが出来るというものです。
今のところシトルリン固有の効果は特筆すべきものがありませんので、基本的にはアルギニンと近いものと考えていいのではないでしょうか。ただし、上述のようにアルギニンと共有する効果はアルギニンよりも高い可能性があります。
ここまでを見てくるとアルギニンを常用している場合、シトルリンに切り替えたほうがメリットがあるようにも見えますが、アルギニンよりもシトルリンのほうがかなり高価なため、コストパフォーマンスという面では上述の効果の違いがどれほどのものかはっきりしていない以上、どちらとも言えない状況です。
実際にアルギニンに替えて、シトルリンを一定期間摂取してみた感想としては、アルギニンとほとんど変わらない感覚でした。効果も確かに出ていたように感じましたが、アルギニンと比べて特別に優れた効果があったとはハッキリと認識できませんでした。現在はアルギニンとシトルリンの摂取量をそれぞれ少しずつ減らして併用していますが、アルギニン/シトルリンそれぞれを単独で摂取していた頃と比べて大きな違いが感じ取れないというのが正直な感想です。
まだまだ分らない部分の多いサプリメントではありますが、今後も注目されることは間違いありません。